鳴きました

鶯が鳴きました

 

まだちょっとたどたどしいこの声で

風や空や川や蜘蛛や胡桃の木は

いっぺんに春の色彩です。

 

うれしい声が

からだの奥底から

〈いのち〉の力動に促されて

そのまま溢れてきているようです。