7月31日

哲学者 中村元の言葉(インド哲学・仏教など東洋思想)

心理学者 河合準雄氏との対談にて

 

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人間の体は、

王さまの飾り立てた車のように

やがては朽ちてしまう

けれども

人から人へ伝えられる真(まこと)の法(のり)は

いつまでも輝く・・・

 

人から人に真理が伝えられる

それは永遠の価値を持っているという意味なんでしょう

 

本当の自己というものはどういうものか

 

だれでも人間はどこかの場所で

いつかの時点で生まれてきた

 

そして必ず両親があったわけですね

 

育ててくれる人があった

助けてくれる人があった

 

その助けてくれた人の数は無数です。

 

人間だけじゃなくて山川草木

まわりのものが何か関係を持っている

 

遠く考えますと

宇宙の彼方から例えば太陽が光線を送ってくる

そうすると太陽の恩恵も受けているわけです。

 

宇宙にあるいかなるものも孤立したものではないという思想

 

宇宙とつながりがあるわけです。

 

そのつながり方がめいめい違うわけです。

 

だから個々の自己は非常jに微々たるものと考えるかもしれませんけど

実はその内には偉大なものを秘めているわけです。

 

ですからその偉大なものを受けていることを自覚すれば

そこで自分の生きる道というのはどうかということが

おのずから明らかになって実現される

 

ということになるんじゃないかと思うのです。

 

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二重存在の思想の源流を辿るようなお話です。

 

「人から人へ伝えられる真(まこと)の法(のり)」という言葉で

 思想とは何か私たちに伝えてくれています。