今年もホトトギスが
まだ朝が空けぬうちから
鳴いてくれています。
そのリズミカルでどこか愛嬌のある歌の節は
テッペンカケタカ
とか
ホウチョウカケタ
とか
いろいろと表現されてますが
耳元に通りぬけていく声は
森の拡がりを映すような透明な響きも持っていて
心が河辺の小さな林と水に呼応するように
やすらかな余韻を創り出してくれてます。
先日、治療室から見える胡桃の木に
その縞模様の姿を見せてくれて
首をちょっと空に向け
気持ちよさそうに歌を聞かせてくれました。
嬉しいものですね。
薄明りの橙ににじんだ灰色の空が似合う鳥です。