18万キロ

 

ベッドやクッションを積んで

ずいぶん走ってくれましたが、

そろそろ限界がきたようです。

 

お腹からは油が漏れはじめ

その車輪もひどくガタついて

簡単な修復では追いつかないほどに

 

少々荒っぽいこの私に乗られ

それでも文句一つこぼさずに、

ずいぶん、がんばってきてくれたのです

 

そのボディ-の擦り傷もりりしく

白内障のように曇ったライトは

その眼差しを土に向けて

しずかに何かを語ってくれているようで・・・

 

ほんとうに感謝しかありません。

 

きっと一度は鉄くずになっても

また新たなかたちに変わって

 

また人々を支えてくれるような気がします。

 

ありがとう。