せいせい

雲の色を斜めに吹きかけたような

淡くて透明な青空に

 

太陽と影を映すように

風に揺られて

あっちこっちに顔を向けて光る

黄緑色のくるみの葉っぱ

 

小川の音のコトンコトン

 

川の真ん中に突き出した

柔らかな曲線の岩の上に

まっすぐに背すじを伸ばして立つクロサギ

 

せいせい

 

という、宮沢賢治の詩の言葉が

 

身体を通り抜けていきます。