新春のご挨拶にかえて

あけましておめでとうございます。

2018年。

仙台は、比較的穏やかな天候に恵まれたスタ-トとなりました。

 

年末に思いもかけないことで足を痛めてしまったのですが、

そのことで歩くことに一つ一つの動作に時間がかかるようになり、

少し不便と言えばそうなのですが、おかげで足元の石ころの形や、

転がった枝や、盛り上がった土や草にまで意識が届いて

気が付かなかった風景が目に入り、体で感じるようになったせいか、

時までもゆっくりと流れるようになったように思えます。

 

私たちは怪我や病気をしたときに

どうしても何事もなかったときの自分と比較してしまいますが

そのことが、苦痛を更に増長してしまうということもありますよね。

 

今日も朝起きて掃除して、生ゴミの重たい袋を出すときに

一瞬、「いつもより足がなあ」という気持ちが起こったので

「ああ、この感情が問題だな・・・」と思い直して

そのままの身体を受け入れることにして

それなりに歩く、それなりに使う、私の体は今、この体以外になく、

これより良い体も悪い体もない・・という心持ちになってみると

心がすっと拡がった感じがして、とても心地よい感覚になることが出来ました。

 

痛みからもいろいろ学ばせて頂いてますね。

 

禅では莫妄想という言葉があるそうです。

大切なことだなあと改めて感じます。

 

今年も莫妄想で

日々を〈いのち〉に向かって

生きていきたいと思っています。